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発症率は現在も高くなっている
あまり知られていないことですが、脳や脊髄は、硬膜という膜で保護されています。その中を脳脊髄液が流れるようになっています。この中にリンパ腫細胞がいるか骨髄検査をするのです。
これは、脳脊髄液への浸潤と呼ばれる進行状態であり、脳脊髄液にリンパ腫細胞が広がってしまっていると言う意味です。
ですが、脳のリンパ腫の場合、脳、脊髄腔以外に広がることはあまりなく、再発した場合も脳、脊髄に発症するケースが多いそうです。
脳内が悪性リンパ腫と診断された場合、治療法としては、放射線療法や、抗がん剤の投与が行われます。
目が悪性リンパ腫になってしまった場合は、やはり、放射線治療が有効です。
鼻や胃、小腸のケースは、放射線療法と平行して化学治療が行われます。
脳のリンパ腫は、どれくらい発生している病気なのかと言うと、1970年代後半くらいまではリンパ腫の1パーセント弱でした。
それが、1980年代からエイズ患者、臓器移植後など、極端に免疫機能が下がっている患者に発症しました。
その後は、免疫機能が正常であっても、他の病気である患者が発生するケースが増加しています。
日本のデータとしては、1980年代、大阪地区の節外性リンパ腫患者の2パーセント弱が脳リンパ腫と言う報告があります。
ですが、1990年代になると、福岡地区の調査において、3パーセントに上がっています。
この数字を見る限り、発症率は現在も高くなっていると言えるでしょう。
様々な悪性リンパ腫